嘘を愛する女
80点
素直におもしろかった!
ざっくりストーリー
震災時、体調不良で座り込んでいた所を解放してくれた変な男。
そいつと暮らし始めて5年が経った。
母親が上京してくるから会ってほしい、彼にそう伝えるが、来ない。
帰宅しても彼はいない、玄関のチャイムがなりなぜ来なかったの!と叫ぶもそこに居たのは警察。
病院へ行き意識不明の彼は彼だということを確認するも、彼は偽名、免許も勤務先も嘘。
身元調査を警察に頼むもまともに取り合ってくれない、そこで同僚のおじさんの探偵に依頼することに。
調べるうちに、家の郵便を勝手にあける女が、女は彼のストーカーだった。
女に聞くと彼はいつもパソコンでものを書いていたらしい。コインロッカーに仕舞われていたパソコン。
中身は小説であった。
舞台は瀬戸内、幸せな夫婦の日記だ。
小説を手がかりに彼の過去を探っていく。
そうこうしていくうちに見つけた彼のそっくりさん。震災の前の年に警察が同じ人を探しに来たと。
パソコンのパスワードで事件を探しあっさり見つかる彼の過去。
仕事優先で奥さんは育児ノイローゼ、子供と心中。彼は行方不明となっていた。
彼の家に来る。隣人から当時のことを聞き、家を調べる。
小説に登場する子供は男の子、しかし彼の子供は女の子であった。
小説の奥さんの特徴、よくよく見ると自分のことで、彼の小説は自分の夢日記。
東京へ飛んで帰り彼の前で謝りながら未来を夢見るも目を覚まさない。
数ヶ月後の春、彼の介護を続けるも相変わらず目を覚まさない。
一迅の風邪が吹き、奇跡的に目を覚ますところでおわり。
良かった所
キャスティング!長澤まさみの自意識強めのバリキャリメンヘラ女子も、高橋一生の影がある男も、川栄李奈の馬鹿に見えて馬鹿じゃないストーカーメイドも探偵事務所組(DAIGOはエンドロールまで誰かわからなかった)も地方の居酒屋の黒木瞳もみんなハマり役ですごい良かった。
現代にありがちな重いテーマをミステリ要素絡めてキチンと見やすい構成にまとめてた所。みてて(退屈で)辛いなーって思う瞬間がかなり少なかった。ワンカットでセリフもそんなに無くて長回しの所とかも雰囲気だけで持ってたし、ブランコのシーンとか結構好き。
たぶんお父さん、99.9%。
後輩が使えないとか上司がクソだと全部忘れて空っぽになって気持ちいいの。
良くなかった所
最後目を覚ました所!!!