いりやの備忘録

映画の感想をすぐ忘れる気もするからつらつら書いてみようかなと思いついた。

オリエント急行殺人事件

 

 字幕

 60点

自分に教養が無い気がした 

 

そういえば、アガサ・クリスティは読んだことが無いなとチケットを取ってから気づいた。アーサー・コナン・ドイルシャーロック・ホームズを少しだけ。

探偵と言えば夢水清志郎阿部寛仲間由紀恵、もしくは大泉洋が出てくる。

 

つまり言うところ、名作の西洋探偵物を大人になって初めて触れるわけである。

 

以下ストーリー覚え書き

 

冒頭見逃し

ポアロの朝食、出て来る卵のサイズが2個とも同じにならない。シンメトリーでは無いから気に入らない。どうやら彼は気難しく変わり者らしい。

 

呼ばれて事件に向かうポアロ、途中馬の糞を踏んでしまう。片足だけだとシンメトリーではないから敢えてもう片方の足でも糞を踏む。うーん、、、変わってると言うか変……。

 

ここはエルサレム。英国による自治がされているらしい。つまりは発行当時の現代。

どうやら3人の異なる宗教の神父のいずれかが聖遺物を盗んだらしい。

鉄砲をもった警官隊、取り調べの為に壁際に囲う。

ポアロ、壁に杖を刺す。歩けるじゃん!ファッション杖かよ!

警官を一人南門へ行かせる。

 

推理開始。

聖遺物の壁にはブーツでよじ登った跡。しかし3人の神父の靴はペラペラでそんな跡は付きようも無い。そもそも盗む理由も無い。

理由のある奴は誰だ。警官隊の隊長だ。何故ならエルサレムは自治が出来そうで争いごとが無くなれば失職するかもしれない。

ついでに隊長のバッグを調べておいたら盗んだ聖遺物が入ってたから持ってきたぜ。

QED.

 

逃げる隊長、南門には警官が!戻る隊長、壁に刺さる杖に引っかかって敢え無く御用。なるほどポアロ、先見の明があるんですね。

 

仕事を終えたポアロはロンドンへの帰路へ。

キャラ紹介はさみつつ、途中の街で知り合いに会い同行する形で出ましたオリエント急行

冬のオリエント急行は空いてるはずなのに何故か満席。相部屋で乗車。

出発!美しい景色を進むオリエント急行

登場人物の描写をはさみながら汽車はすすむ。

……が雪崩に襲われ脱線。

さらに最悪なことに密室でジョニー・デップが刺されて死んだ!

この中に殺人犯がいる怖い!!!

 

捜査を開始するポアロ

医者、家庭教師、教授、宗教にハマってる女、マダムと秘書、ジョニデの秘書と執事、未亡人っぽい熟女、公爵夫妻、あとなんか男。

どいつもこいつも嘘つきばかり。調べていくと全員関係者。ははーんこれ全員犯人なやつか。

ポアロの尋問シーンが続き、家庭教師がすわ犯人か!となったとこで医者に撃たれる。

彼女はやってない、俺が殺した!ははーん。

 

と言うわけで推理披露。

最後の晩餐の構図で全員が並ぶ。

 

推理1

駅に止まってる間にギャングが侵入。敵の多いジョニデは殺され犯人は逃亡。

推理2

ジョニデが過去に起こした事件に恨みを持つ人々が全員で協力、ジョニデを殺害。

 

しかし真相を突き止めたポアロは警察には推理1を話し列車を降りるという幕引き。

 

次の事件はエジプトらしい。

 

良かった所

名作らしく当時の世相が良く表されていた。人種差別、第一次世界大戦後の欧州事情。

ストーリーだけ考えると単調な絵になりそうな感じなのに色々見てて飽きない工夫がされてたと思う。

最後の晩餐の構図!わかり易くて象徴的だった。

 

良くなかった所

風景のシーンが3Dだったと思うんだけど絵が綺麗すぎて浮いて見えてしまった。

合成感を強く感じるシーンが多かったように思う。

雪崩で汽車が止まるシーン、もっと衝撃的に出来たんじゃないかと思う。

キャラが多いから紹介パートが短くわかりにくい。キャラに感情移入しづらい。

殺人の動機がわかりづらい(まぁ犯人を探す物語だから仕方のない面もある)

ポアロの最後の尋問がなんとなく強引だった気がする。

 真面目で正義感の強く曲がったことの嫌いなポアロが罪を犯した人間を許したのは筋の通っていなさを感じた。物語の中でそういったこともあると思わせる心情描写がきちんと入っていたら違ったのかなと思う(恋人か娘かわからないけど写真に喋るシーンは多分ソレなんじゃないかなぁ……)

 

なんというか色々物足りなさを感じてしまう映画だった。もっと時代特有の風俗描写を見たかった。